北の国から 2002 遺言
1981年の開始以来、断続的に続いてきた国民的ドラマシリーズ最終作。
草太から引き継いだ牧場経営がうまくいかず、莫大な借金を抱えたあげく倒産に追い込んでしまった責任から、純は富良野を離れて羅臼で暮らしている。純と共同経営者だった正吉も失踪し、蛍は女手一つで息子の快を育てている。五郎は自身の体調不良と中畑の妻の病気を目の当たりにすることで遺言を書き始める。
最終作ということもあってか、これまでは諸問題に折り合いをつけがちだったが、今回は正面から逃げることなく向き合う、決意の物語であるといえるだろう。だが、だからといって彼らの人生がまだ終わったわけではなく、やはりこれもまた通過点の一つに過ぎない、そういうメッセージを全編から感じ取れる、ひとまずの完結編(Amazon
より)。
北の国から 98 時代
富良野で生きる黒板五郎と、彼の家族、彼らを取り巻く人々の人生を描くドラマシリーズのスペシャル版第7作。
不倫の末、男と根室で暮らしていた蛍だったが、破局を迎え、子どもを身籠もって札幌で一人で暮らしている。純はゴミ処理の仕事にも慣れ、シュウの実家へ挨拶に行くが、彼女とはやや遠距離恋愛となり、心の溝を感じつつある。
彼らの物語をメインに置きながらも、今回は人の力ではどうしようもない時代の変化と、それに翻弄される人々の、さらに大きなドラマが展開。本作についてまわる、無邪気な自然賛歌のイメージを根底から覆すシビアな現実が突きつけられる。だが、その果てにあるものは、81年のシリーズ開始以降のすべてを肯定する、感動のクライマックスである(Amazon
より)。
北の国から 95 秘密
富良野の大地で自力で暮らす黒板五郎と、その2人の子供たち、そして彼らを取り巻く人々の生活と成長を描くドラマシリーズのスペシャル版第6作。
北海道の大自然を映像として美しく切り取ることもみどころであるためか、本作よりハイビジョンによる撮影がなされており、テレビ放映版よりも横長のワイド画面が楽しめる。
純の新たな恋人としてシュウが登場。彼女の過去を知った純の葛藤。そしてしばらく富良野に戻らない蛍は、妻子ある男と共に行方をくらましていた。事情を知りつつも2人を励まし、優しく背中を押す五郎。さりげなく示される正吉の純に対しての友情や、れいとの物語の終えんなど、これまでの積み重ねによってこその感動が味わえる。
秘密暴きに怒るのがアイコであるのも、キャスティングを考えると実に説得力を感じさせる(Amazon
より)。
北の国から 92 巣立ち
都会を捨て、北海道の富良野の奥地で生活を営む黒板五郎と、彼の2人の子供たちの成長、そして周囲の人々の人生をも描いていく人気ドラマシリーズのスペシャル版第5作。
蛍を富良野の病院に就職させたい五郎だったが、蛍本人は恋人の発案でもある札幌行きとの間で揺れる。純は東京のガソリンスタンドで働きながら、知り合った女の子を妊娠させてしまう。子供たちを心配しつつも、これまで以上に控えめに、親元を巣立っていく彼らを静かに見守る五郎の姿が胸を打つ。また、正吉、こごみ、さらには五郎の妻で純と蛍の母である令子といった懐かしい人々も登場、シリーズのある段階での集大成的な側面も持つ作品である(Amazon
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北の国から 89 帰郷
北海道の富良野を物語の軸に、そこに暮らす黒板五郎と、彼の子供たちの成長を描く、スペシャル版第4作。
五郎は大量の材木を仕入れ、自分一人で丸太小屋を作り始める。いつの日か、五郎、純、蛍がまた三人一緒で暮らすためなのか、図面には部屋が三人分用意されていた。だが、蛍は看護学校へ通うため春から旭川へ行くこととなり、純は東京で暮らしながら全く連絡を寄こすことがなくなっていた。傷害事件を起こしてしまう純、行き帰りの電車で知り合った浪人生と恋に落ちる蛍。そんな二人を、五郎は歳を重ねたせいか、これまで以上に温かく受け入れる。
より濃密に、より切なく、シリーズを通しある種のターニングポイントを迎えたともいえる作品(Amazon
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北の国から 87 初恋
北海道の富良野を舞台に、情けなく、みっともなく、しかし同時に逞しくも生き続けていく黒板家とその周囲の人々の人生を描く人気ドラマのスペシャル版第3作。
今回のメインとなるエピソードは、純の初恋。少女・れいとの出会いを通して大きく成長していく純。それはやがて父の五郎を越えていくことでもある。また、連続ドラマ時代のエピソードである草太とつららのドラマにも、つらら不在ではあるが一つの決着がつけられ、代わりに2人の共通の友人であったアイコが初登場。草太との今後を期待させる役回りを演じる。子はいつか親を乗り越え、旅立っていくということをしっかりと描ききった、シリーズ代表作のひとつ。なお、物わかりのいい、いわゆる「いい子」の蛍は本作で見納めとなる(Amazon
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北の国から 84 夏
北海道の富良野を舞台に、決して優しくはない大自然と共に生きる黒板家の人々の生き様を描く人気ドラマシリーズのスペシャル版第2作。
丸太小屋の焼失、東京から来た少年に対する羨望からの泥棒行為といったことの責任を正吉に被せてしまう純。富良野の人々を裏切ると知りながらも恋人と東京へ戻る雪子。雪子と結婚の約束をしながらも、黙って見送る草太。最も幼いにもかかわらず、すべてをみて人生の重さを受け入れる蛍。そして富良野へ戻ったときの気力を失いつつあることに気付かされる五郎。
メインキャラクターがどちらかといえば狂言廻し的役回りだった前作とは一転、原点に戻って彼ら自身の人生の物語が描かれる、後の長期シリーズ化の基点ともいうべき作品(Amazon
より)。
北の国から 83 冬
1981年から82年にかけて放送された連続TVドラマの、終了後の人気に応えて製作されたスペシャル版第1作。
ドラマ放映終了から1年後の黒板家と富良野の人々の生活を描く。純の同級生であった正吉が家出のあげく黒板家に居候することに。どうやら母・みどりとの確執が原因らしい。五郎に正吉を預けてみどりは去るが、実は借金を作って逃げており、知らぬ間に五郎が連帯保証人となっていた。その頃、かつて豆景気で一山当てながらも女と東京へ去っていた松吉老人が突然帰郷してくる。富良野は大騒ぎとなり、彼が五郎の借金の肩代わりを申し出るが…。
本作の時点ではまだ長期シリーズ化になるとは思われていなかったらしく、後の基本スタイルとなる純と蛍の成長よりも、やはり後に重要キャラクターへと成長する正吉にスポットがあてられた一編(Amazon
より)。
北の国から 連続ドラマ
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20年以上に渡って断続的に製作され、2002年に完結した国民的ドラマの、1981年開始の原点となる連続TVドラマ作品。
東京に暮らしていた黒板一家だったが、妻・令子の浮気がきっかけで夫婦は別れ、夫・五郎は令子の反対を押し切って純と蛍、2人の子どもを連れて、若い頃に自身が逃げ出した北海道の富良野へと移住する。子どもたちにとって全身で感じる大自然と、都会に比べてあまりにも不自由なそれに対する反感、それに伴う父と子の葛藤、令子の子どもたちへの思い、そして彼らを取り巻く人々自身の人生のドラマ。
自然は必ずしも優しく人間を受け入れてくれるわけではなく、人間も必ずしも正しく美しく生きられるわけではない。それでも強くたくましく、時には滑稽でさえありながらも生き続けていく姿を描ききった、TVドラマ史上に残る傑作(Amazon より)。
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